「美濃焼」とは、岐阜県美濃地方の東部、東濃地方の西端をしめる、多治見市・土岐市・瑞浪市で生産されるやきものの総称です。この地域は、やきものの原料となる粘土や窯を焚くための燃料が豊富で、美濃焼の起源は古墳時代までさかのぼります。近世以降は、土岐川やその支流などの河川が形成した山間盆地ごとに独立した産地が成立し、現在に至っています。
わたしたちのまわりには、様々なやきものがあります。毎日生活で使う食器をはじめ、花瓶や置物などの装飾品、内外装用タイルなどの建築資材という従来のやきものをはじめ、IC基盤などの電子部品、航空宇宙産業などで必要とされるファインセラミック製品などがあります。
美濃焼では、こうしたやきものを長い歴史と伝統に支えられ生産しております。 特に食器類の生産は全国シェアの50%以上を占めており、日本のやきものの代表といっても過言ではありません。日常生活の中で何気なく使われ、知らないうちに暮らしの中にとけこんでいるやきもの、それが美濃焼です。
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